ドラムスとの勝負の最中、様々な関門を突破したひかる達は、
宝のある部屋に到達していた。
そこには無数のお宝があった。
目当てのプリンセスの力、スターカラーペンもあった。
ブルーキャットにも喜びを伝えようとするも、ブルーキャットは別なモノに見とれていた。
そこには他とは何か輝きが違う宝が並べられていた。
それは惑星レインボーの宝だった。
今はすべてのものが原因不明の石にされ、滅んでしまった惑星レインボー。
その失われたレインボー製の宝を静かに手を触れるブルーキャット。
「無事だったのね」
そう言ってほほ笑むブルーキャット。
えれなは、ふいに見せたブルーキャットの笑顔に気づいた。
レインボーの宝石を純粋に綺麗だねと褒めるひかる。
そんなひかるの率直な感想に「まあまあね」と、そっけなく答えるブルーキャットだったが、
内心よろこんでいた。
さて、あとはお宝を根こそぎ持って帰るだけだ。
ブルーキャットはカプセル倉庫を出すと、
せっせとお宝を全部収納していった。
一仕事を終えた時、ドラムスの声が聞こえて来た。
ここまで来たことに驚愕するドラムス。
高らかに勝利宣言をするブルーキャットとプルンス。
…意外にふたりはいいコンビ?
だがドラムスはまだだと称すると、何かのスイッチを起動。
すると、巨大なドラゴン像が動き始めた!
巨像は、宝を次々と破壊していく!
ドラムスはブルーキャットのことも調査していた。
惑星レインボー以外の宝は貧しい人々に分け与えているということを。
ブルーキャットはいわゆる義賊みたいな活動をしていたのだ。
そのことに腹を立てたドラムスは奪われるくらいなら壊すことにしたのだ。
金の力で集めたコレクションゆえに、また金を使えばいいということで、
ドラムスはためらいなく破壊する。
そして、レインボーの宝も入ったカプセル倉庫をも破壊しようとしていた。
「やめて!」
悲痛な叫びをあげるブルーキャット。
「みんな変身だよ!」
ひかるは目の前の破壊を止めるべく、プリキュアへの変身を促す。
ブルーキャットを助けるためでもあった。
ひかるの決心に同調し、プリキュアになる!
ひかる達がプリキュアだったことに驚くドラムス。
一斉に巨像の動きを止めに入る。
ブルーキャットの笑顔を守るためだとソレイユが言う。
惑星レインボーの宝を見つめるブルーキャットの笑顔は心の底からのモノだった。
その笑顔を守りたい!
だが、金の力に物を言わせて作っただけあって、
巨像の力は強く、プリキュアでも抑えきれない。
このままでは力負けしてしまう。
ミルキーはドラムスの持つリモコンを抑えれば、巨像の動きを止められることに気づく。
あのリモコンさえ奪うことができれば!
その役目をキュアスターが買って出る!
ブルーキャットはプルンスにロープになるよう、再び頼む。
スターは駆け上がり、ブルーキャットはロープで飛び、
二人同時にドラムスの元へ着いた!
ここで協力しようと思ったスターだったが、
ブルーキャットは信じられるのは自分の力のみと言って、ひとりでドラムスに向かう。
リモコンを渡すよう、要求。
「それですべて終わりよ」
「いや。始まってもいない」
その時、突如かっこいいセリフと共に現れたのは、
ノットレイダーのカッパードだった!
プリンセスの力を探していたら、またもやプリキュアに遭遇できてうれしそうなカッパード。
かれは根っからのバトル好きなのだ。
どこから侵入したのかと問うドラムスに、空から来たと答えるカッパード。
ドラムスに歪んだイマジネーションがあるのを見定めたカッパードは、
ドラムスの心を閉じ込め、自身の武器を強化。
カッパードの武器は三節棍(さんせつこん)になった。
ドラムスが気を失い、リモコンを手放したので、
ブルーキャットがそれを拾い、巨像を無力化。
お宝は守られた。
巨像は何とかクリアできたので、ミルキーとセレーネとソレイユが合流。
カッパードと対峙する。
三節棍を振り回し、全員を一気に攻撃してくるカッパード。
全員かわすものの、スターとソレイユは後方に飛びのけた。
そのまま下方へ落下するスターとソレイユをカッパードが追撃する。
残りのノットレイはミルキーとセレーネが相手になった。
カッパードの一撃で打ちのめされるふたり。
その隙に、プリンセスの力を手にしようとするカッパード。
その時!ブルーキャットがカードを投げつけた!
カードはカッパードの両眼を塞ぐ!
チャンス到来!
キュアスターが渾身のスター・パンチが、アッパー気味にカッパードにヒット!
その衝撃で、プリンセスの力は飛び、ソレイユがキャッチ!
おとめ座のスターカラーペンとなった。
そのまま「プリキュア・おとめ座・ソレイユ・シュート」を放つ!
耐えるカッパード。
どうにか跳ねのけるも、上方に勢いよくシュートが飛んだ。
シュートはその勢いのまま、ノットレイの元へ。
ミルキー達はかわし、ノットレイだけが直撃。
彼方へと吹き飛んでいった。
続けてドラムスを救うため、サザンクロス・ショットを放つ。
もはや勝ち目無しと判断したカッパードは脱出。
サザンクロス・ショットは武器だけに命中し、ドラムスは元に戻った。
武器がイマイチだった!
カッパードは今回の敗因を述べ、撤退した。
助けられたドラムスは、礼としていくら欲しいか尋ねるが、
お金なんていらないからプリンセスの力を譲ってほしいとお願いする。
そのくらいでいいなら。というより、むしろ持って行ってくれ!と逆に頼まれる。
またノットレイダーが襲ってきたらたまらないからだ。
他のお宝も勝負に勝ったから好きにしていいと、気前よく譲ってくれた。
惑星レインボーの宝物もブルーキャットに渡せる。
「良かったね、ブルーキャット」
ひかるの思いがけない言葉に、少し驚くブルーキャット。
「ま、当然ね」とほほ笑む。
さて、復活の儀式。
トゥインクルブックにおとめ座を描き、フワの力を注いで、
おとめ座のスタープリンセスはスターパレスに復活した。
おとめ座のスタープリンセスから感謝されるプリキュア。
着々とスタープリンセスは戻りつつあった。
スターパレスからドラムスの屋敷に戻ると、
ひかる達はドラゴン兵団に入団させられていた。(^-^;
ブルーキャットにオークションの際に盗んだ宝を返せと要求したら、
返す代わりにプリキュアをドラゴン兵団へ入れてもいいわよ。と返されたらしい。
ひかるだけは喜んでいるが、皆さん困惑だった。
「ごめんね。私達帰らないと」
「学校もあるので帰ります」
かくして、ドラゴン兵団入りはキャンセルした。
また困ったことがあったら来るからさ。と優しいプリキュア。
そんなプリキュアを遠くから見つめているブルーキャット。
今回は取れなかったが、いずれはプリンセスの力を奪うという決意を秘めて。
「最後に笑うのは、わたしよ」
そう高らかに宣言するブルーキャット。
サングラスの奥の瞳は、怪盗として怪しく光っていたのだった。
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