ウルトラマンレオの円盤生物シリーズは終盤に突入。
ちなみに前回はこちらから→ 第47話
鳥のような姿をした9番手の円盤生物「サタンモア」が、地球目指して飛来。
ブラック指令の狙いはレオが守ってきた日本列島の壊滅とレオの命である。
最終目標地点は新宿であった。
その新宿でレオであるおおとりゲンは、3年前から音信不通だった、
和久宏(わく・ひろし)と、偶然再会していた。
かつてスポーツセンターの仲間として競い合っていたゲンと宏。
ふたりは親友だった。
だが宏はやがて自己愛の強さから傲慢になり、恋人だったアツコをも裏切り、
カメラマンの夢のために全てを捨てようとしていた。
そんな宏の態度に我慢できず、殴り合いに発展するふたり。
それ以来、喧嘩別れしたままだったのだ。
カメラマンの夢を果たした宏は新宿の高層ビル内で写真展を開くという。
ゲンも快く観に行くことを約束した。
そんなレオの命をブラック指令が狙っているとも知らず。
写真展は盛況で、多くの来場者がいた。
そこでかつての宏の恋人のアツコとも再会したゲン。
アツコは宏とは別の男性と結婚し、子供も授かっていた。
幸せそうなアツコの笑顔にゲンも安堵する。
一方、サタンモアは九州地区へと侵入していた。
防衛軍の九州地区はレーダーでキャッチ。
早速ミサイル攻撃を敢行。
しかし、サタンモアは頑丈で、びくともしない。
新宿をまっすぐ目指すサタンモアは特に何もせず、ただ飛行していた。
偵察目的だろうから危険はないとのニュースだったが、
円盤生物の接近に人々は動揺する。
高速で移動するサタンモアは、もう新宿へ到達していた。
そして小型の分身体「リトルモア」を射出。
無差別に街の人を襲撃。
パニック状態で避難する人々。
サタンモアは旋回しながら高層ビルへ迫る。
避難中の子供がバイクにはねられる。
助け起こしたゲンがバイクの男に怒る。
それは宏だった。
3年前のまま身勝手だった宏に怒りが爆発したゲンは、宏を殴る。
サタンモアは宏の写真展が入っているビルだけを集中攻撃していた。
倒壊した柱の下敷きとなったアツコは、子供だけでも逃がそうと通りすがりの男に託す。
だが男は恐怖のあまり、赤子を置き去りにして逃げてしまった。
サタンモアの度重なる攻撃で崩れかかるビル。
このままではかなりの数の犠牲者が出る。
ビルへ駆けつけてきたゲンと宏は、置き去りにされた赤子を見つける。
宏は他人の子供などとそっけない。
宏に子供を託そうとするゲンに向かって一人で逃げるのかと言うやさぐれた宏に、ゲンは諭す。
女を裏切ったり、子供をはねたりし平気な男にいい写真が撮れるはずがないと。
宏に必要なのは人間としての心を取り戻すことなのだと。
今必要なのは、この名も知らぬ子の命を守ることなんだと、
そういうとゲンはしずかに宏に子供を託した。黙って受け入れる宏。
そしてゲンはウルトラマンレオに変身する。
宏の目の前で。
レオは真っ先に倒壊目前のビルを支えた。
まだ多くの人が取り残されているからである。
おおとりゲンがウルトラマンレオだった。
その現実を直視し、今までの自分を反省した宏は、この赤子を守ることを決意する。
レオが動けないことをいいことにサタンモアは背後からクチバシで襲う。
避難完了するまでレオはただひたすら耐えるしかない。
一方の宏もリトルモアから襲撃を受けていた。
容赦なく、宏をクチバシで刺しまくるリトルモア。
レオを援護するため、防衛軍の戦闘機がサタンモアを攻撃。
攻撃の矛先を防衛軍に変えたサタンモアは、目から光線を放つと戦闘機を撃墜させた。
宏は何度も突かれながらも、子供を守り切り、
安全なところへ避難すると力尽きて倒れこむ。
防衛軍の奮闘もあり、ついにビル内の人々が全員避難するとレオはサタンモアの攻撃を回避。
こうなると形勢は逆転。サタンモアをとらえる。
サタンモアに振り切られるが、すかさずシューティングビームを照射。
サタンモアは自らが倒壊させたビルと共に爆発炎上した。
ちなみにリトルモアの消息は不明ですが、これまでの円盤生物の分身体はマスターと連動して滅びるので、
たぶん消滅したかと思われます。
ともかくもレオの活躍で多くの人命が救われたのだった。
ゲンは、倒れている宏のところへ駆けつけた。
最後まで赤子を守った宏。ひとつの命を守り切ったことに宏はようやく人として立ち直ることができた。
ゲンのおかげで心を取り戻せた宏は、「ありがとう」とゲンに感謝すると、
静かに息を引き取った。
そこへアツコが来る。赤子の母親はアツコだったのだ。
かつての恋人の子であることは知らず、その命を守り切った宏。
その事実にただ驚く。
心と友情は戻った。だが、宏はもういない。
友の死を嘆き悲しむふたりであった。
そんなゲン達の悲しみも関係なく、ブラック指令は次の円盤生物をブラックスターに要求する。
次こそはと、10番目の円盤生物「ノーバ」が送り込まれてきたのである。
次回はこちらから。→第49話
では、またです。
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