ブラックスターの円盤生物襲撃の3番手「アブソーバ」が暴れるおはなし。
ちなみに前回はこちら。 → ウルトラマンレオ第41話「悪魔の惑星から円盤生物が来た!」
美山家の食卓風景。
突如、地震が発生。円盤生物の到来を直感する。
実は円盤生物「アブソーバ」の仕業である。
翌日、到達地点と思わしき山に調査する、おおとりゲン。
同行するトオル。
すると何やら少年たちがもめていたので、止めに入った。
どうやら雀を狩って楽しんでいたとてもよろしくない少年グループと、
彼らから雀を奪い取ったヒデユキ少年との間でのもめ事だった。
ひとまずチューインガムと交換しようとゲンが少年らをなだめ承諾し、解決。
しかし、ヒデユキはゲンに礼も言わずに去っていこうとする。
そんな態度にトオルは怒るが、ヒデユキが向かう小屋から宇宙生物の気配をレオの能力で感じ取るゲン。
小屋を調べさせてほしいと頼むが断れる。ヒデユキにとってあの小屋は自分の「国」であり、
人によって傷つけられた動物たちを保護する場所でもあったのだ。
宇宙生物などはいないと突っぱねるので仕方なく、その場は引き下がることにしたゲン。
ヒデユキは早速、保護したばかりの雀を治療する。
彼は極度の人間不信だが、動物には愛情を注いでいた。
そして、力を使い果たし小型化していた円盤生物アブソーバも保護していた。
ヒデユキにとってアブソーバも他の動物同様、愛でていた。
だが、恩を仇で返すアブソーバにとって、ヒデユキは利用しているだけの存在。
ヒデユキのエネルギーを吸収し、ヒデユキは気を失う。
その様子はブラック指令も水晶玉で知っていた。
元気になったアブソーバは破壊活動をするため、街へ向かう。
MACは壊滅しているため、対抗できるのは防衛隊のみ。
しかし防衛隊の攻撃はまったく効かず、アブソーバにすべて倒された。
さらにアブソーバは石油コンビナートに取り付き、石油を吸収。
アブソーバはあらゆるエネルギー源を餌としていた。
満足したアブソーバは、撤退していく。
美山家では、ゲンがアブソーバの出現個所を地図で確認。
あのヒデユキ少年の小屋を中心とした範囲であることを突き止める。
もう一度調査するため、すぐにでも駆けつけようとするが、夜間は危険だといずみに制止される。
いずみの助言に従って翌日に訪れたゲンとトオルだったが、やはりヒデユキに拒まれる。
すべての動物を守るというヒデユキの決意は折れない。
ゲンたちはいったんは引き下がり、様子をみることにした。
そして、円盤生物アブソーバを撫でて可愛がるヒデユキ。
小屋の壁に空いていた穴からついに目撃したふたり。
小屋に乱入し、トオルと取っ組み合いになったヒデユキだが無抵抗だった。
ここで暴れたら動物たちが傷つくからだと彼は言う。
その言葉に説得を試みるゲン。
円盤生物が暴れれば、その下にいる人々や動物たちも同じように傷つくんじゃないかと。
ようやく調べることを許可したヒデユキ。
円盤生物アブソーバを調べようとしたゲンだったが、アブソーバは青いガスを出して攻撃してきた!
その勢いで吹き飛ばされるゲン。
円盤生物が妹たちの命を奪った敵だと認識しているトオルは、目の前の円盤生物に怒りをこめて攻撃する。
思わず止めに入るヒデユキ。
そんなヒデユキの優しさなどに構うことなく、アブソーバは本性をむき出しにして襲い掛かってきた。
ついには触手から炎を吐き出しながら迫る!
このままでは動物たちやトオル、ヒデユキまで焼き殺されてしまう!
必死で動物を逃がすゲンたち。
小屋全体に燃え広がったため、ゲンたちも脱出。
小屋は爆発し、ヒデユキの「国」は壊滅した。
あの負傷した雀が入っていたカゴを持ち出して出てきていたが、逃げる途中で落としてしまう。
その雀にもアブソーバの爆撃は容赦なく襲う。
そして雀は無残にも・・・。
目の前で雀を焼き殺されてしまった悲しみと怒りで、アブソーバに向かっていくヒデユキ。
何とか止めにいくゲン。あいつをやっつけてくれとゲンに懇願するヒデユキ。
それはこれまでの愛情を裏切った円盤生物への憎しみの言葉だった。
何とかトオルとヒデユキのふたりを遠ざけようとしていたゲンだったが、
ふたりともアブソーバの触手に捕まり、気絶してしまった。
このままではふたりともアブソーバに捕食されてしまう。
ゲンはウルトラマンレオに変身した。
レオは触手を断ち切るとトオルとヒデユキを安全なところへ避難させたが、
その隙をアブソーバにつかれ、触手に捕まってしまう!
辛くも触手から逃れたゲンはレオキックを浴びせ、アブソーバを空中から叩き落とす。
追い打ちをかけようとするが、炎に阻まれる。
さらに足元に忍ばせていた触手に捕まりピンチ!
それでも触手を振り払って脱出したレオは、タイマーショットを照射!
タイマーショットの直撃をくらったアブソーバは爆発、四散した。
そして、美山家前。
ヒデユキを元気づけようと、カナリアをプレゼントしようとするも、
ヒデユキは拒否し、立ち去ろうとする。
追いかけてきたゲンはヒデユキをなだめようとする。
ヒデユキはそれまでの動物愛護の精神を曲げて、
アブソーバをやっつけてほしいことを願ったことを後悔していたのだ。
自分が殺したようなものだと。
それは違うよとゲンは言うものの、ヒデユキはひとり去っていくのだった。
尚も追おうとするゲンを美山家の主、咲子が止める。
下手に干渉せず、そっとしておくのがいいと。
子供はいくつもの障害を乗り越えて段々と大人になっていくものだから。と咲子は言うのだった。
それにしても憎むべきは円盤生物である。
アブソーバが倒されたことを知ると、ブラック指令はすぐさま次なる円盤生物を、
ブラックスターから派遣させた。
こうして円盤生物の4番手「デモス」が地球へと向かう。
レオを助けてくれるものは誰もいない。孤独な戦いはまだまだ続くのだった。
次の第43話はこちら→ 第43話
というわけで、円盤生物アブソーバのおはなしでした。
優しい部分に付け入るあたり、かなり卑劣な円盤生物でした。
そして傷つき倒れても最終的に立ち直るには自分自身でしかないという厳しさも。
円盤生物はそれほど強いわけではないのですが、
人の心を深くえぐっていく残酷な一面ばかり強調されていきます。
おおとりゲンのつらく苦しい戦いは、これからもますます激化していくのです。
では、またです。
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