以前の記事で紹介したコロニーレーザーの発展版。
それが、「機動戦士Zガンダム」に登場したコロニーレーザー「グリプス2」です。

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主人公のカミーユ達が住んでいたスペースコロニー・サイド7のグリーンノア(グリーンオアシス)。
そこをティターンズの手によって2つに分け、片方を改造したのがグリプス2です。

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外観部分。圧倒的存在感です。
Zガンダムでの戦争が「グリプス戦役」と呼ばれてるのは、これを三つ巴で奪いあったためです。
勝敗を決定付けるものだったんですね。

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ジオンが使用したソーラ・レイよりもエネルギー充填が早まったため、
ソーラ・レイよりは短期間でチャージできます。

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機動戦士Zガンダムでは、3度使用されています。
ティターンズは、シャアによるダカールでの告発などによって窮地に立っており、劣勢を強いられてました。
そのため、力による誇示へと一気に傾いたのであります。

最初の使用は、テストを兼ねて、スペースノイドへの恫喝に使いました。

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サイド2の、18バンチを直撃。

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完全に貫きました。

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多くの市民が大量虐殺されます。
空気が全て排出され宇宙へと吹き飛ばされれば、100%死亡します。

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多くの死を感じ取ったカミーユは、大量破壊兵器の前で1人の人間は無力だと嘆きます。
もはやこういうレベルのものは、政治的決着しかないですからね。

危機的状況にさらされたエゥーゴは、一時的にアクシズと協力し、グリプス2をティターンズから奪取。
アクシズの手におちたグリプス2を、今度はエゥーゴが制圧します。
ハマーンはそれの報復として、巨大隕石基地アクシズ本体を、
エゥーゴの拠点である月面都市「グラナダ」へと降下させます。

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2度目の使用は、アクシズ降下を防ぐために発射。
アクシズ自体を破壊できませんでしたが、グラナダ落下の危機は去りました。

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そして、最後の使用は、最終回。
カミーユ、ファ、シャアの脱出を待って、満を持して照射しました。

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光に包まれていくグリプス2。エマ中尉の亡骸も・・・。

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照射。ティターンズ主力艦隊を目掛けて白い閃光が駆ける!

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ガディ艦長をはじめ、ティターンズ主力艦隊は壊滅。
エゥーゴの勝利が確定した瞬間です。

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メタスがZガンダムを収容して帰還する中、グリプス2を背景にMk.Ⅱも流れていき・・・。

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アーガマへ帰還。アーガマは残存艦隊と共に、宙域を離脱していきます。
結局、グリプス2は機関部分を損傷していまい、再起不能となりました。
なので、ここで放棄されていくのであります。


次のZZも逆襲のシャアでも、コロニーレーザーは登場も使用もされていません。
威力がありすぎるのと、維持が大変だからでしょうね。

最初のガンダムでのコロニーレーザーは兵器としてはもちろん強力で恐怖でしたが、
どちらかというとザビ家の歪んだ感情の代名詞みたいな表現でした。
しかし、Zガンダムでは大局そのものを動かす、重要な鍵として機能していました。
最後の勝利を掴むための光は、ソーラ・レイとは正反対な意味合いを表していて、面白いと思います。

では、またです。
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