香港発、東京着の超音速旅客機の206便が順調にフライトしていた。
様々な乗客の中には星川航空パイロットの万城目淳と戸川一平の二人も乗っていた。
そして、護送中の凶悪殺人犯も・・・。
東京では新聞記者の江戸川由利子が万城目らの帰国を今か今かと待ちわびていた。
そこへ一の谷博士も訪れて合流する。
しかし、空の206便は乱気流に巻き込まれていた。
巨大な渦のような空間に吸い込まれていく206便。
凄まじい衝撃が機内を襲い、パニックに。
そして、206便は姿を消した。
ここで今回のタイトル。
トワイライトゾーンのはじまりである。
東京の管制塔は206便がレーダーから消えたことで大騒ぎになっていた。
管制塔関係者とも知り合いだという、顔が広い一の谷博士は由利子と共にやって来た。
最悪の場合、墜落の可能性も考えられるが、
だが旅客機のエンジン音だけが東京上空に響いていた。
いったい206便はどこへ消えてしまったのか?
そのころ、206便は得体の知れない空間に存在していた。
全員、強い衝撃によって失神していたが無事なようだった。
いち早く目覚めた万城目は一平を起こすと、機長のもとへ向かう。
もう一人、殺人犯のオリオン太郎も目が覚めていた。
万城目達はコクピットに行き、機長らを起こす。
ひとまずエンジンを止めた。
今後の対処をどうするか考えようとした時、
手錠を外して自由の身になっていたオリオン太郎が拳銃で脅してきた。
この未知の異常事態であるにも関わらず、この場を制圧するオリオン太郎。
殺人犯の彼はこのまま東京へ行っても地獄が待っている身。
それならば全員を道連れにしようという魂胆であった。
ひとまず万城目と一平。機長と副機長の四人だけを連れ出して外へ出るオリオン太郎。
雲の上のような空間は、足場のようなものがあり歩くことができた。
しばらく歩いていくと何かが見える。
それは各国の飛行機の残骸だった。
中には日本軍のゼロ戦があった。
どうやら全て第二次世界大戦中に突如行方不明になった機体だった。
ゼロ戦にパイロットがいたので一平が触ってみるも、すぐに崩れてしまった。
すでにミイラと化していた。
このような事態にも関わらず傍若無人なふるまいをするオリオン太郎。
面白半分に一平を突き飛ばし、この状況を楽しんでいた。
一平の手にたくさんの宝石が!
どうやら転んだ拍子につかんだらしい。
「ダイヤだ!」と思わず夢中になって拾いまくるオリオン太郎。
チャンス到来。
万城目は飛び掛かり、拳銃を奪おうともみ合う!
その際、発砲した流れ弾が機長達に当たり、負傷する。
拳銃を弾き飛ばすも、ふたりの格闘は続いていた。
激しい攻防の末、オリオン太郎の攻撃を受け止め、逆襲のパンチを叩き込む万城目!
大きく飛ばされたオリオン太郎は、
底なし沼のような空間にまるで落ちていくかのように吸い込まれていった。
助けを求める断末魔を残して。
直後、巨大な怪獣が雲の中から出現。
アザラシのような巨大怪獣のトドラだった。
銃を撃つものの、まったく効かない。
とりあえず、206便まで大急ぎで逃げることにした。
何とか帰還するも、機長が負傷していて操縦ができない。
そうこうしている内にトドラが迫ってきた!
そこでパイロットでもある万城目が代わりに操縦することを決意。
一平と共にコクピットに向かう。
セスナと勝手が違う旅客機に手間取る万城目。
復旧した無線で交信はできた。
一の谷博士は、ある種の特殊な空間、四次元空間に迷い込んだのではないか?と推測。
今、万城目達がいるのは四次元の空間なのだ。
このままではトドラにやられる!出力を全開にしてジェット噴射する206便。
猛烈な噴射はトドラを彼方に吹き飛ばした!!
前方に何かの壁のようなモノを見つけた万城目。
あれが現実に繋がる壁かもしれない!
万城目は最後の賭けに出た。
荒れ狂う空間に向かって突っ込んだ。
するとレーダーに206便の機影が映ったのである。
絶望しかけた由利子に喜びが戻る。
眼前に広がるは富士山。
どうやら賭けは成功し206便は無事に帰ってきたのだった。
四次元からの脱出に、笑顔のふたり。
ようやく帰路に着いたのである。
皆さんも東京上空を飛行する時は、不思議な空間にぶつかるかもしれません。
その時は迷わすにすむよう、くれぐれも座席のベルトをしっかりと締めておきましょう。
というわけで、飛行機事故を題材にしたトワイライトゾーンでした。
実質的な最終回の第28話「あけてくれ!」が本放送ではお蔵入りになったので、
この回が本放送での最終回でした。
四次元という要素にこれはこれでまた味わいある最終回だったかもしれません。
あの四次元空間で絡めとられた飛行機に搭乗していた人を、
トドラが捕食していたのかと思うと、末恐ろしかったりします。><
では、またです。
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